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​記憶と理解


​ 宅建試験の受験生の中には「こんなに覚えれない」「覚えてもすぐに忘れてしまう」と不安を口にする方が多くおられます。
 その原因は、法律の初学者にとっては基本テキストの法律用語が難解で理解しがたいこと、試験範囲が広範なことが考えられます。理解できないことが、覚えられるはずがありません。理解できていないものを丸覚えしようとしても、すぐ忘れてしまいます。試験を断念する一つの原因ともなりかねません。
 テキストで理解できない部分は参考書(法律用語辞典)で補うことをお勧めします。特に独学の方は質問できる人がいないのが通常ですから、必要不可欠と思います。私は法律の学習時には、有斐閣の法律学小辞典を常に参考書として使用しています。宅建の講義中に質問を受けたときも、答えたことが誤っていないか六法と法律学小辞典で確認しています。この辞典には宅建試験に出てくる法律用語はほとんど記載されています。購入すれば少なくとも5年は使えます。
 基本テキストと法律学小辞典とは、必ずリンクさせておき、事後の反復学習時のスピードアップを図ります。分からなければすぐ調べる。自信がないときはすぐ確認する。忘れたら調べてすぐ思い出す。このような反復が理解を深めるとともに、正確な記憶定着に繋がります。 
​ 令和3年10月の宅建試験は、予想どうり一段と難しくなりました。これよりやさしくなることは、まず考えられません。試験難化に対応するには、早めに学習方法を見直してはと思います。

   
 

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